SS講座_解説編「構図を考えてみよう」
こんにちは、Dennyです。
Eorzea WandererというPhotoLSにいながらこれまで撮影の仕方などについてこれまであまり詳しい話をしていなかったなーと思うところもあり、
僭越ながら僕の経験や知識を少しでも共有出来たらと思って書いてみることにしました。
今回は構図の基本です。
以下の項目を紹介します。
◇三分割法
◇黄金比
◇主題を意識する
◇三分割法
まずは構図の基本ともいえる三分割法の紹介です。
写真撮影だけでなくグラフィックデザイン等にも広く使われています。
要は画面をタテヨコ三分割する線を思い浮かべて、その交点のどこかに要素を置くとイイ感じになるよって手法です。
上のSSは僕が加工したものですが、パっと目がいくのはどこでしょうか。
おそらく丘を駈けるチョコボだと思います。これがメインの要素です。
ではこのチョコボをなぜこの位置にしたか。
三分割法の交点があるからです。
さて、三分割法にはご覧の通り交点が4つあります。
今回その中の右下に要素を配置した理由はいくつかあります。
1. 進行方向を広くとってその先の想像を広げたい
ある方向へ動くものを撮るとき、それがど真ん中にあるよりもどちらかに寄っていた方が物語が生まれやすくなります。
今回は先を予感させる楽しみをもたせるため、進行方向を広く取りたいと思いました。
チョコボは右から左へ走っています。よって右を選択。
2. もうひとつのサブ要素である星空を目立たせたい
風景を撮るときはたいてい地平線が入ります。この地平線のラインをどこに置くかで印象も変わります。
今回は地面よりも星空を目立たせたいと思いました。よって地平線は下側のラインへ。
こうして主題のチョコボは三分割法の右下に配置することに決まりました。
より強調された背景の星空の明るさとの対比も助けて、逆光で暗いメイン要素を引き立たせることができました。
◇黄金比
この渦巻きの絵をどこかでみたことがある人は多いと思います。
左の大きい正方形から右上の少し小さい正方形、そしてその下。
ある一定の比率で連続させたとき、この流れは限りなく続き右下の渦の中心に収束していきます。
この比率は約「1.618 : 1」
少数めんどくさいって場合は「だいたい8:5」
数を忘れそうって場合は下の画像の左右の比率を目で覚えてしまいましょう。
これが黄金比です。
この比率は自然界にも溢れているせいか、人が視覚的に美しいと感じる比率になります。
ではどう使えばいいのか。
まず、渦巻きはあまり気にする必要はありません。
便宜的にひいている線でもあるからです。なので要素をなんとなく渦巻きのように配置するのか...とかいうわけではありません。
(そういうのもあると思いますが、おそらく高度すぎます)
また画面を上の黄金比の画像で当てはめようとしても、そもそも画面の比率が違ってはみ出す場合も多いです。
手っ取り早いのは、上の比率だけ使うことです。
三分割法で解説したように、画面をなんとなく黄金比の比率で割って大きい方と小さい方で要素を分けたり、その境目に要素を配置したりなどするとバランスがとれます。
例としてこのSSをあげます。
画面はざっくりと左右に分かれていて、左側のセノタフ大石碑を含む遠景、右側の主人公を含むグリフィンのグループです。
ここに黄金比を重ねてみます。盛大にはみ出しますが左右の比率だけは使えます。
ちょうど主人公の場所を境目として、左右に黄金比で画面分割しています。
このようにしておくと、三分割法と同様に
・自然とそこへ目線を誘導することができる
・美しいバランスになる
ことができます。
◇主題を意識する
これを最初に解説しろという感じですが、まずは手っ取り早い三分割法から解説してしまいました(笑)
スクリーンショットを撮るとき、その動機は何に惹かれたものでしょうか。
綺麗な花、かっこいい人物、そして思わず見とれる風景。
色々あると思いますが、その感動を第三者に一枚の絵(SS)で伝えるのは意外と難しいです。
僕はこれが本当に苦手で、趣味で写真を撮るようになってから風景や街のスナップなど色々撮り続けてもなんとなくまとまりがないと何年も苦しんでました。
原因の多くはまさに主題のブレでした。
そこで僕の経験からなんとなく気付いたことだけお伝えします。
1. 主題を絞る
風景などを撮っていると、どうしてもここの雰囲気いい、こっちもいい、両方入れたいなどと思う時があったりします。
でもそこで「本当に伝えたい魅力はなんだろう」と改めて考えてみてください。
綺麗なラベンダー畑に綺麗な空。正直どちらも入れたい。
でもここはせっかくのラベンダーの魅力を伝えたい。そう思ったら思い切って空の面積をぐっと下げてラベンダー畑を画面一杯に入れてみる。
例はシンプルですが、こうすることで主題を明確化できます。
2. 主題にクローズアップする
一輪の花があったとします。一輪なので主題も明確です。
しかしもっとよくみてみましょう。
その花びらがとても綺麗だったら、全体ではなく花びらだけを撮っても面白いかもしれません。
一人のかわいいミコッテがいます。でも伝えたい魅力は全身、胸から上、顔だけ、どれが効果的になるでしょう。
それはその時々で違いますが、この問いを撮る時やトリミングする場合に心がけることは大事です。
以上ざっくり伝えたつもりで長くなってしまいましたが、構図の基本の考え方として参考になれば嬉しいです。
ただ手法はあくまで目安なので直感は大事です。手法と直感が頭の中で喧嘩することもあると思います。
ですが時に手法に従い続けてたくさん失敗することも大事だと思います。
手法の使いどころが実はあまりよくなかったりなど、原因はあとあと分かってきます。
今回は解説編ですが、今後実践編なども含めて様々なTIPSを書いてみようと思います。
ありがとうございました(•ω•)
written by Denny Madhatter
5コメント
2016.08.01 17:07
2016.08.01 11:11
2016.08.01 11:09